第2話 <打たれ強さの秘密> 注意!以下の文章(第2話)は食べ物を食べながら読まれるのはよされたほうがよろしいかと思われます! 今回はめけめけの 打たれ強さの秘密 (笑)に迫ってみたい。 唐突だが、うちの親父は
海の男
だ。 ここで、
泳げない人間を海の男と言っていいのか?
という問題が浮上するが、海をこよなく愛している(
おそらく家族よりも)という一点を以てして、そう呼んでもさしつかえないのではないかと思う。 「大海原で、船が沈没したら、泳げる泳げないは大して関係ない。」 ・・・・・・そうだ。 そして、長い間、他の家族は一家の大黒柱(?)の趣味につき合わされてきた。 それが
「ある事件」
をきっかけに他の家族はパッタリと海へ行くことが無くなった。 その事件が起きることになる日の朝、めけめけ一家は
親父の海
(←演歌みたいだな。笑
)に来ていた。その日は家族+親父友達1名で、某三○島までヨットで遊びに行くことになっていた。 しかし、そう、それは 嵐の前の静けさ だったのだ・・・・・・ この場合の嵐は比喩でもなんでもない。まさしく、嵐そのままの意味だ。( ん、そういやそんなユニット名のグループがいるな。随分顔の印象が薄くて、個体の差を見分けられないけど。) しかもその 嵐 は、実のところ予想外のものでもなんでもなかったのだ。 ところで、ヨットっていうのはもちろん誰でもが乗れるもんではない。いや、乗るだけなら誰でも乗れるが、運転するのはちゃんと免許がいる。車なんかよりずっと若くてもとれる免許だから、そんな大したもんじゃないと思うが、一応気象の知識なんかが必須なのだ。 そう。
親父は知っていた。 でもな、知識っていうのはどんなに持っていようと、その
使い方を間違えば何も意味はない
のである。どんなに素晴らしい武器をもっていようと、それを使う兵士がお馬鹿さんだったら、敵をやっつけるどこか、味方を全滅させる可能性があるように。 そして親父は目の前に広がる青い空を見て思ったのだ。 「今、晴れてるし、行ってみるか。」 山と海において、
今の天気
がどうかなんてのはあんまり関係ない。 しかし、全ては
海の下
ならぬ、水面下での出来事だったのだ。 海にでてしばらく、何事もなく航海は続いた。 そしてそれは 日没 とともにやってきた。 どしゃぶりの雨と風。 「ふふっ・・・・こりゃ嵐だよ」( ←ちびまる子ちゃん風 ) そんな現実逃避をしたくなるぐらいの嵐の中、親父と親父友達以外の人間は為すすべもない。 「うおーコンパスがきかねーぞ!」 嵐の中そんな親父の声が聞こえる。 「コンパスがきかない」= 「方向がわからない」 だもの。 なんも目標物のない海の上でコンパスがきかないってことは、ようは 富士山の樹海 に迷い込んだのと同じだよな。 しかしな、そんなこたーどうでもよかったのだ。 「船酔い」である。 未だかつて経験したことのない(
あったらやばいよな)予測不可能の揺れ。 船室では 鬼太郎のテーマソング(笑)の大合唱 だ。 そんでもよ、俺は頑張ったんだぜ?揺れによる吐き気は俺に限って言えばなかったと思う。 俺を吐かせたのは揺れじゃない。 よく考えるとすごいことだが、そんな嵐の中でも親父と親父友達を抜かした家族はヨットの中で寝ようとしていた。まあ、起きてても何もできないんだし。船の外へ行ったら、すんごい勢いで作業している親父達の邪魔だしな。 俺に与えられた寝る場所。それはトイレのすぐ側の2段ベッドみたいになってるとこだった。一人だけ高いとこで寝てたんだよ。 俺は高波を船体が越える度に、何度となく 板のベッドに叩きつけられた のだ。 繰り返されるボディーブロー の中、まだ小学生の女の子が吐いても罪はないよな? あの後も随分生きてきたけど、打撃系で吐いたのはあれっきりだよ(苦笑)。だいたい、この世の中で、 打撃が原因で吐いたことのある女 ってどれくらいいるんだろう?とにかく、あんまいないことは確かだろうな。 しかしまあ、これで確実に俺の
打たれ強さはアップ(↑)
したな。 うーん、でも一歩間違えたら( その後ちゃんと戻れたよ、港に。目的地じゃなくて、出航した港にね。苦笑)、皆さんにここでお会いすることもできなかったよ。 ふー、危ない危ない(^-^;A)。
コメント:一歩間違えたら、新聞に「嵐の海でヨット沈没。一家を襲った夏休みの悲劇。」 文章に戻る? |